
名古屋を訪れるなら、一度は足を運んでほしい場所があります。それが東山動物園です。約60ヘクタールという広大な敷地に、動物園・植物園・遊園地・東山スカイタワーが集まる複合施設は、日本国内でも屈指の規模を誇ります。年間来園者数は約250万人にのぼり、上野動物園に次ぐ国内第2位の入場者数を記録した年もあるほどです。
個人的に何度も訪れてきた中で感じるのは、「一日では回りきれないほどの充実度」と「何度来ても新しい発見がある奥深さ」です。初めての方も、リピーターの方も、この記事を読めば東山動物園をもっと深く楽しめるようになるはずです。
この記事で学べること
- 東山動物園には約450種類以上の動物が飼育されており、日本一の飼育種類数を誇る
- 入園料はわずか500円で、名古屋市内の動植物園としては圧倒的なコストパフォーマンス
- 「イケメンゴリラ」シャバーニをはじめ、SNSで話題になった人気動物に会える
- 混雑を避けるベストな訪問タイミングと効率的な回り方のコツ
- 周辺の観光スポットと組み合わせた名古屋観光プランの立て方
東山動物園の基本情報とアクセス方法
東山動物園は、正式名称を「名古屋市東山動植物園」といいます。1937年(昭和12年)に開園し、80年以上の歴史を持つ由緒ある動物園です。
名古屋市千種区東山元町に位置し、地下鉄東山線「東山公園」駅から徒歩わずか3分という抜群のアクセスの良さが魅力のひとつです。植物園側から入園する場合は、「星ヶ丘」駅から徒歩7分ほどで到着します。
開園時間は午前9時から午後4時50分まで(入園は午後4時30分まで)です。毎週月曜日が休園日となっていますが、月曜日が祝日の場合はその翌平日が休園になります。年末年始(12月29日〜1月1日)もお休みです。
車で訪れる場合は、東名高速道路の名古屋インターチェンジから約15分です。ただし、駐車場は休日になると午前中のうちに満車になることも珍しくありません。公共交通機関の利用が断然おすすめです。
東山動物園で絶対に見逃せない人気動物たち

東山動物園の最大の魅力は、なんといっても日本一の飼育種類数です。アフリカゾウやキリン、ライオンといった定番の人気動物はもちろん、希少種の保全にも力を入れています。
イケメンゴリラ「シャバーニ」
東山動物園を語るうえで外せないのが、ニシローランドゴリラの「シャバーニ」です。2015年頃からSNSで「イケメンすぎるゴリラ」として話題になり、一躍全国区の人気者になりました。
鋭い眼差しと堂々とした佇まいは、実際に目の前で見るとその迫力に圧倒されます。個人的な経験では、午前中の早い時間帯が最も活発に動いている姿を見られる印象です。写真集やグッズも発売されるほどの人気ぶりで、東山動物園のまさにシンボル的存在といえます。
コアラ舎
東山動物園は、1984年にオーストラリアからコアラを初めて受け入れた日本の動物園のひとつです。コアラ舎では、ユーカリの木にしがみつきながらのんびり過ごすコアラたちの姿を間近で観察できます。
コアラは一日のうち約20時間を睡眠に費やすため、動いている姿を見られたらラッキーです。午後1時頃のエサの時間が、活動的なコアラを見るチャンスです。
アジアゾウとゾウ舎
2013年にリニューアルされたアジアゾウ舎は、東山動物園の中でも特に見ごたえのある施設です。ゾウたちが水浴びをしたり、砂浴びをしたりする自然に近い行動を観察できるよう設計されています。
広々とした屋外展示場に加え、屋内からも観察できるため、天候に左右されずに楽しめるのも嬉しいポイントです。
メダカ館と世界のメダカ
意外と知られていませんが、東山動物園には「世界のメダカ館」という独特な施設があります。世界各地のメダカやその仲間を展示しており、小さな魚たちの多様性に驚かされます。
大型動物だけでなく、こうした小さな生き物にもスポットを当てているのが、東山動物園の懐の深さです。お子さまの自由研究のテーマとしても人気があります。
エリア別の効率的な回り方

東山動物園は本当に広いです。すべてを一日で見ようとすると、大人でもかなりの体力を消耗します。ここでは、目的別のおすすめルートをご紹介します。
お子さま連れファミリー向けルート(所要時間約3〜4時間)
正門から入園し、まずはゾウ舎へ向かいましょう。そこからキリンやライオンなど、お子さまに人気の大型動物を中心に北園エリアを回ります。
途中の「こども動物園」では、モルモットやヤギに直接触れるふれあい体験ができます。小さなお子さまにとっては、これが一番の思い出になることも少なくありません。お昼は園内のレストランやフードコートを利用するか、お弁当を持参して芝生広場でピクニックを楽しむのもおすすめです。
動物好きの大人向けじっくりルート(所要時間約5〜6時間)
動物をじっくり観察したい方は、開園直後の午前9時に入園することを強くおすすめします。朝一番は人も少なく、動物たちも活発です。
正門から本園エリアを丁寧に回り、その後北園エリアへ。昼食を挟んで植物園や東山スカイタワーまで足を延ばせば、一日たっぷり楽しめます。特に平日の午前中は、人気動物の前でも待ち時間なくゆっくり観察できます。
正門から入園
開園直後の9時到着がベスト。園内マップを入手しましょう
本園エリアを巡回
ゾウ・コアラ・キリンなど人気動物を午前中に
北園・植物園へ
午後は北園の動物やバラ園など植物園を散策
季節ごとの東山動物園の楽しみ方

東山動物園は、四季を通じてそれぞれ異なる魅力を見せてくれます。季節に合わせた訪問計画を立てることで、同じ場所でもまったく違う体験ができます。
春(3月〜5月)
園内には約100種類1,000本の桜が植えられており、お花見スポットとしても人気です。動物を見ながらのお花見は、東山動物園ならではの贅沢な楽しみ方です。春は気候も穏やかで、動物たちの活動も活発になる時期です。ゴールデンウィーク期間中は非常に混雑するため、可能であれば平日の訪問をおすすめします。
夏(6月〜8月)
夏休み期間中は「ナイトZOO」と呼ばれる夜間開園イベントが開催されることがあります。普段は見られない夜行性動物の活発な姿を観察できる貴重な機会です。ただし、名古屋の夏は非常に暑いため、帽子や日傘、こまめな水分補給は必須です。涼しい屋内展示施設を上手に活用しながら回るのがコツです。
秋(9月〜11月)
植物園エリアの紅葉が見事です。特に11月中旬から下旬にかけては、モミジやイチョウが色づき、動物園とは思えないほどの美しい景観を楽しめます。気候も過ごしやすく、一年の中で最も快適に園内を回れる時期かもしれません。
冬(12月〜2月)
冬は来園者が比較的少なく、ゆっくりと動物を観察するには最適な季節です。寒さに強い動物たちは元気に活動しており、夏場はぐったりしていたホッキョクグマが活発に動く姿を見られることもあります。防寒対策をしっかりして訪れましょう。
東山動物園をもっと楽しむための実践的なコツ
これまでの訪問経験を通じて気づいた、東山動物園を最大限に楽しむためのポイントをまとめます。
まず、年間パスポートの購入を検討してみてください。大人2,000円で一年間何度でも入園できるため、年に4回以上訪れるなら元が取れます。名古屋市在住の方はもちろん、近隣にお住まいの方にも非常にお得です。
園内は坂道が多いため、歩きやすい靴は必須です。特にベビーカーを押しながらの移動は、想像以上に体力を使います。園内を走るスカイビュートレインを活用すれば、移動の負担を軽減できます。
お弁当の持ち込みは可能ですが、園内にはレストランやカフェも充実しています。特に北園エリアのフードコートでは、東山動物園オリジナルメニューを楽しめます。コアラの形をしたパンケーキやゴリラをモチーフにしたカレーなど、お子さまが喜ぶメニューが豊富です。
お土産選びも楽しみのひとつです。正門近くのショップでは、シャバーニグッズをはじめとしたオリジナル商品が並びます。ここでしか手に入らない限定グッズは、動物好きの方へのプレゼントにも最適です。
東山動物園と合わせて楽しむ周辺スポット
東山動物園の周辺には、合わせて訪れたい魅力的なスポットがいくつもあります。
東山スカイタワー
動物園に隣接する東山スカイタワーは、地上134メートルの展望台から名古屋市内を一望できる施設です。動物園との共通券(大人640円)を購入すれば、お得に両方楽しめます。晴れた日には御嶽山や鈴鹿山脈まで見渡せることもあり、特に夕暮れ時の景色は息をのむ美しさです。
星ヶ丘テラス
東山動物園の星ヶ丘門から徒歩圏内にある星ヶ丘テラスは、おしゃれなカフェやレストランが並ぶショッピングエリアです。動物園を楽しんだ後のランチやディナーにぴったりです。
名古屋観光全体のプランを考える際には、名古屋観光の情報も参考にしてみてください。東山動物園と名古屋城を組み合わせた一日プランは、名古屋を初めて訪れる方に特に人気のコースです。
また、名古屋近郊で宿泊を検討されている方には、フォレスタヒルズもおすすめです。自然に囲まれた環境でゆっくりと疲れを癒やすことができます。
東山動物園の保全活動と未来への取り組み
東山動物園は、単なるレジャー施設ではありません。絶滅危惧種の繁殖プログラムや、野生動物の保全活動にも積極的に取り組んでいます。
特にスマトラトラやニシローランドゴリラなどの希少種については、国内外の動物園と連携した種の保存計画(SSP)に参加しています。園内の掲示やガイドツアーでは、こうした保全活動について学ぶこともできます。
近年は施設のリニューアルも進んでおり、動物たちがより自然に近い環境で過ごせるよう、展示方法の改善が続けられています。「見せる」だけでなく「伝える」動物園として、教育的な役割もますます重要になっています。
お子さまと一緒に訪れることで、動物への愛情や自然環境の大切さを自然と学べる場所。それが東山動物園の本質的な価値だと感じています。
東山動物園 訪問前チェックリスト
よくある質問
東山動物園の所要時間はどのくらいですか
動物園エリアだけであれば2〜3時間、植物園やスカイタワーも含めてじっくり回る場合は5〜6時間を見込んでおくとよいでしょう。お子さま連れの場合は、途中の休憩時間も含めて4時間程度が目安です。すべてを一日で見ようと無理をせず、興味のあるエリアに絞って楽しむのも賢い回り方です。
東山動物園にベビーカーは持ち込めますか
はい、ベビーカーの持ち込みは可能です。また、園内でベビーカーの貸し出し(有料)も行っています。ただし、園内には急な坂道やアップダウンが多いため、しっかりしたタイプのベビーカーをおすすめします。一部の屋内展示施設ではベビーカーを置いて入る必要がある場合もあります。
雨の日でも東山動物園は楽しめますか
楽しめます。自然動物館やコアラ舎、世界のメダカ館など、屋内で観察できる施設が複数あります。また、雨の日は来園者が少ないため、普段は混雑する人気動物もゆっくり見られるメリットがあります。ただし、屋外展示の動物は室内に入ってしまうことがあるため、見られない動物が出る可能性もあることは覚えておいてください。
東山動物園でお弁当を食べられる場所はありますか
園内には複数の芝生広場やベンチが設置されており、お弁当を広げて食べることができます。特に本園エリアの芝生広場は、ピクニック気分を味わえる人気スポットです。ゴミは必ず持ち帰るか、園内のゴミ箱に分別して捨てるようにしましょう。園内のレストランやフードコートも充実しているため、手ぶらで訪れても食事には困りません。
東山動物園の混雑を避けるにはいつ行くのがベストですか
最も空いているのは、冬場の平日です。春の桜シーズンやゴールデンウィーク、秋の行楽シーズンの土日祝日は非常に混雑します。比較的空いている時期に訪れるのが難しい場合は、開園直後の午前9時に到着することで、混雑が本格化する前にメインの動物を見て回ることができます。午後2時以降は帰り始める人も増えるため、遅めの入園も選択肢のひとつです。